「白砂青松」を目指し
第1回 風の松原(県保安林内)の林床改良事業
能代市の市民グループ「風の松原に守られる人々の会」は、「私たちの財産であり誇りである風の松原」を未来に引き継ぐため、ボランティアの範囲でできる活動を行うことを目的として、平成13年3月に設立されました。
能代市河戸川字西山下の松原(県保安林)で林床改良作業の活動を数回行っているほか、「風の松原」でのニセアカシアの除去作業や松くい虫予防剤の樹幹注入作業を行っています。また、会報「松風」を年2回発行しています。
作業前の林床の状況
砂地に落ちた松の枝葉を放置しておくと腐葉土化して栄養過多となり、広葉樹や雑草が生え松の成長が妨げられるとされます。
松葉を集める参加者
約20名の参加者が一生懸命黙々と松の枝や松ぼっくり、松葉をかき集める作業を行いました。
作業後の林床の状況
作業終了後は林床がきれいになり、白砂青松が順調に進んでいることがわかります。
林内で見つけたショウロ
ロマツにとって良好な生育環境で生えるとされるショウロ。
ショウロとは
希少価値の高い安全かつ美味な食用きのこ
第2回 風の松原の樹幹注入作業について
「風の松原に守られる人々の会」の毎年定例となっている、マツ枯れ予防対策活動が実施されました。
今年度は風の松原内いこいの広場付近で開催され、薬剤メーカー担当者の指導のもとで、4本のクロマツ大径木に樹幹注入の作業が行われました。
会員の高齢化が進んでいるため、参加者は意欲は高いものの体力が追いつかない状態でしたが、マツを守っていかなければという強い気持ちが活動から伝わってきました。
作業の手順について
この日は天気も良く、米代西部森林管理署職員など含め約30名が参加し、薬剤メーカーから取り扱いの説明を受け、2班にわかれて作業が開始されました。
樹幹注入とは
健全な松に薬剤を注入し、傷口から侵入したマツノザイセンチュウの樹体内での移動や増殖を阻止する。
予防剤について
「グリーンガード・エイト」という予防剤を使用します。この薬剤は6年間効果が持続します。
作業の状況について
何本の予防剤を打つかは幹の太さによって決まっています。ドリルで幹に穴をあけ、栓を取り付けていきます。
作業後のクロマツ
準備した48本の薬剤の打ち込みは、1時間くらいで終了しました。容器のボトルは次の日に抜き取ることにしています。
取材協力:風の松原に守られる人々の会
お問合せ先
お問合せ先 | 秋田県山本地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興チーム |
住所 | 〒016-0815 秋田県能代市御指南町1番10号 |
電話番号 | 0185-52-2161 |
FAX番号 | 0185-54-8001 |