春植えたまねぎの野望(県南:平鹿地域 横手市)
横手市内におけるたまねぎの従来の栽培方法は、秋に定植する作型(秋植えたまねぎ)が中心で、雪の下で越冬させ、翌年の6月に収穫します。
そのため、雪害や長期間のほ場の占領といった課題があります。
その課題に対応するため、現在は春に定植する作型(春植えたまねぎ)に挑戦しています。春植えたまねぎは雪解け後に定植し、その年の7月に収穫する作型です。そのため、定植から収穫までの期間が短く、たまねぎを収穫した後に別の作物を作付することができるほか、雪害を避けることもできます。反面、梅雨の影響を受けて腐敗しやすいリスクもあります。
横手市内では学校給食向けに春植えたまねぎが生産されています。初めは秋植えとは異なった作型に苦労しましたが、徐々に栽培技術が向上し、学校給食向けの出荷量についてはH27年度が約4,000kg、H28年度が約7,000kgと年々増加しています。
第1回 春植えたまねぎの作業について
定植後
雪解け後、マルチングした場所にたまねぎの苗を定植します。
マルチングとは
雑草防除・地温確保等のためにビニルやわらで土を被うこと。今回は地温確保のために行っています。
すくすく成育中
地上部が十分に育つと、大きなたまねぎになりやすくなります。
収穫まであと少し
地上部が倒れてから約1週間後に収穫を迎えます。
収穫
土中から掘り起こされたたまねぎは、まだ淡い色をしています。
乾燥させることで茶色のぱりぱりとした皮に変化します。
取材先:横手市内ほ場
お問合せ
お問合せ先 | 秋田県平鹿地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興班 |
住所 | 〒013-8502 秋田県横手市旭川一丁目3番41号 |
電話番号 | 0182-32-9501 |
FAX番号 | 0182-33-2352 |