
だまこもち
技術提供者:石井チエ/五城目町

秋田市から能代山本地区までの沿岸北部では、秋の取り入れが一段落したころ、「庭あらい」と称して新米のごはんをつぶして丸め、「だまこもち」を食べる風習があります。
きりたんぽより作りやすいため、地域では、何か行事があれば「だまこもち鍋」が作られています。お手玉(だまこ)になぞらえて「だまこ」と言われています。かつては八郎潟産のワカサギのだしで食べられていました。
材料および分量
うるち米 | 750g(5合) |
鶏肉 | 500~600g |
ごぼう | 1本 |
せり | 2束 |
ネギ | 2本 |
きのこ(しいたけ、まいたけ) | 200g |
糸こんにゃく | 2玉 |
スープ
煮干し | 50g |
だし昆布 | 1本 |
花かつお | 1袋 |
鶏ガラ | 1羽 |
しょうゆ | 120cc |
みそ | 大さじ1.5 |
みりん | 60cc |
作り方
- 煮干し、昆布、花かつおでとっただし900cc、鶏ガラでとっただし900ccを用意する。
- ご飯はいくぶん、堅めに炊き、熱いうちにすり鉢でつぶし、ピンポン球の大きさに丸め、塩水にさっと入れる。(煮くずれないように注意して丸めること)。
- 1のだし汁に、しょうゆ、みそ、みりんを入れてスープを作り、鶏肉とささがきしたごぼうを入れ煮る。一煮立ちしたら、だまこ、一口大に切ったきのこ、糸こんにゃく、斜め切りしたネギ4~5cmに切ったセリを入れて出来上がり。
調理のコツ
丸めただまこを塩水に入れると煮くずれしない。ただし、あきたこまちの場合は塩水に入れなくて煮くずれしない。
だまこもちはだし汁が決め手。昆布と鶏ガラだけで取る人もいるが、煮干しと花かつおのだしを使うことでこくのある味になる。