農業

目次

(1)「NAMAHAGE®ダリア」とは 

「NAMAHAGE®ダリア」とは、世界的に有名なダリア育種家である秋田国際ダリア園の鷲澤幸治会長、並びに鷲澤康二園長らと県が共同開発した「秋田県オリジナルダリア」です。

東京大田市場で行った人気投票の結果をもとに選抜され、現在43品種のラインアップとなっています。

ネーミングは、「秋田を連想させ、ダリアの豪華さに負けず、一度聞いたら忘れられないインパクトのある名前」として『NAMAHAGE』が考案されました。

2024年の秋に新品種がデビュー!

NAMAHAGE®アバンギャルド
NAMAHAGE®MOMO

2024年の今年は、新たに発色のよい鮮やかなピンク色が目を引く、「NAMAHAGE®アバンギャルド」と桃色で可愛らしくどんなシーンでも活躍が期待される「NAMAHAGE®MOMO」の2品種が市場デビューしました!

この記事では、NAMAHAGE®ダリアの産地である秋田地域の「JA秋田なまはげ花き部会ダリア部」の生産現場について、ご紹介します!

(2)産地の概要

JA秋田なまはげ花き部会ダリア部は、現在27名の生産者から組織されており、露地と施設でダリアを栽培しています。

平成14年からダリアの切り花栽培が取り入れられ、平成15年から市場出荷がスタートしています。

栽培されている品種は全部で約60品種以上!そのうち、「NAMAHAGE®ダリア」は約20品種となっています。

産地JA秋田なまはげ花き部会ダリア部
NAMAHAGE®ダリアの出荷時期出荷期間:6~12月
※9~10月頃が出荷のピーク

(3)栽培の様子

定植

6月上旬に、ダリア苗の定植が行われました。

苗の質がよく、順調に生育しています。

摘心

6月中旬~下旬には、摘心(ピンチ)が行われます。

摘心とは

植物の最先端の芽(頂芽)を摘みとり、わき芽(側枝)を発生させること。

ダリア栽培では、摘心を行うことで、側枝を伸ばし、採花本数を増やすことができます。

葉が2~3対展開した頃が1回目の摘心時期となり、品種によって1回から2回の摘心を行います。

摘心を終えたダリアは、これからどんどん側枝が伸びていきます。

仕立て

摘心から約1か月ですくすくと側枝が伸びています。

摘心の回数によって、4~16本程度の側枝が成長しますが、生育の勢いが弱い枝は取り除くなどして、仕立て作業を行います。

また、ダリアは葉が大きいため、この頃になると葉が混んできて新芽に陽が当たらなかったり、薬剤散布をしてもムラになりやすく、病害虫が発生しやすくなるため、生育を見ながら、随時、葉欠きの作業を行います。

芽欠き

芽欠き(摘蕾)作業はダリア栽培の管理作業の中で重要な作業の一つです。

芽欠きとは

収穫枝の真ん中にある一番大きい蕾を残し、周りについた2~3個の蕾を取り除くこと。

芽欠き作業が遅れると、摘み取った痕が大きく残り、目立ってしまったり、収穫枝の真ん中の蕾に栄養が行き届かず、花が小さくなるなど、品質の低下につながってしまうため、時期を逃さず行うことが重要になります。

芽欠き作業は生育期間中に適宜行う作業であり、作業が集中することはありませんが、収穫枝から次々と脇芽が発生するため、手間がかかる大変な作業です。 

(4)ダリア栽培技術アドバイザーによる指導と出荷目揃会

ダリア栽培技術アドバイザーによる指導

県では、ダリア栽培の技術が高い生産者を「秋田ダリア栽培技術アドバイザー」に委嘱し、現地指導体制の強化をしています。

JA秋田なまはげでは、花きダリア部の部会長である古屋久勝さんがアドバイザーを務めており、部会員に対して熱のこもった技術指導を行っています。

毎年、古屋アドバイザーやJA秋田なまはげの営農指導員、県の普及指導員が連携して巡回指導を行っており、今年も7月下旬と8月下旬にかけて実施しました。

巡回指導では、部会員の全員のほ場を回り、仕立て方法の確認したり、病害虫の発生に注意するよう指導を行っています。

出荷目揃会

8月下旬には、JA秋田なまはげ花き部会ダリア部の出荷目揃会が行われました。

高品質なダリアを消費者の皆様にお届けするため、出荷に向けて、規格や切り前(花の開き具合)の確認を行いました。

(5)ダリアシーズン到来!収穫作業の真っ只中!

 

9月中旬以降、ダリアの収穫作業がピークとなっていきます。

今年度のデビューとなった「NAMAHAGE®ダリア第13期生」

鮮やかなピンク色が目を引くこちらは、今年度新たにデビューとなったNAMAHAGE®ダリア第13期生」の『NAMAHAGE®アバンギャルド』です。

タフィーピンクが特徴のこちらは『NAMAHAGE®MOMO』です。

淡いピンク色はどんなシーンでも使いやすく、人気の色味です。

収穫の様子

ダリアの切り前(収穫適期)を確認しながら、1本1本を丁寧に、ハサミを使って収穫していきます。

ダリアの収穫適期は短く、通常は5分咲の状態で収穫を行います。

花びらが開かない状態で収穫すると十分に花びらが開ききることができなくなったり、逆に花びらが開きすぎた状態で収穫すると輸送中に花びらが散らかったりするため、適期に収穫することが重要です。

収穫の際はダリアを様々な角度からじっくりと見ながら、適期を見極め、収穫作業を行います。

収穫したダリアを出荷規格の60㎝に合わせるため、ほ場で長さをそろえています。

また、余分な葉っぱもハサミを使って取り除いていきます。

出荷の様子

軽トラックいっぱいに収穫・調製されたダリアが乗せられています。

この後、調製施設に運び、5本一束に輪ゴムで束ねて、段ボールに詰め込み、JAの出荷所に運搬します。

 

箱詰めされたダリアは、JAの出荷所で厳しい品質チェックが行われます。

品質チェックをクリアしたダリアは、地元秋田の市場や関東の市場までトラックで運ばれ、お花屋さんや消費者の元へ届きます。

最後に…

ダリアの出荷最盛期は9~10月です。

県内ではダリアが並ぶお花屋さんはまだまだ少ないですが、店頭で見かけた際には「お気に入り」ダリアをぜひ探してみてください♪

関連情報

「NAMAHAGEダリア」特設ページ | 美の国あきたネット (akita.lg.jp)

お問合せ先

お問合せ先秋田県秋田地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興チーム
住所〒010-0951 秋田県秋田市山王四丁目1番2号
電話番号018-860-3371
FAX番号018-860-3363

 

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