栗駒の山菜ときのこ
標高1,627mの栗駒山は、国定公園に指定されている湯沢・雄勝の代表的な山である。当然すそのも広く、春から秋にかけて山沿いの住民はもとより市内からもたくさんの山菜ときのこ採りが栗駒山を訪れる。
また、この豊富な山の恵みを利用して、近くの直売所・加工所では旬のまま販売したり、ビン詰めや缶詰などに加工して販売しているなど栗駒山と深く関わって生活している。
第1回 早春の栗駒山麓について
【春】雪深い栗駒山の麓にもカタクリの花の咲き、1年でもっとも生命力の感じる季節となりました。新緑の中にぽつぽつと混じって咲き山桜も、豪華絢爛な観光地の桜と違ったふるさとのなつかしい原風景として美しいものです。雪消えとともに山菜も山菜採りも一気に活動をはじめ、山沿いの集落にも活気が出てきます。
新緑が始まる様子
雪深い栗駒山麓にも新緑が始まり、眠れる森が目を覚ましてきたようだ。
山桜の様子
ちらちらと咲く山桜は、日本人の郷愁を誘う。
カタクリの花の様子
質素な早春の山野にあって、カタクリの紫色の花が心をうきうきさせる。
ゼンマイ採り
いよいよゼンマイ採りのシーズンが始まった。
細い物は残し太い物でも1本残すのが資源保護のためのルールである。
取材先:湯沢市 皆瀬地区
第2回 夏の神室山
【夏】 栗駒山系の南端に位置する神室山では、数千キロの葉を付けたブナの大木がドーンと立ち並び、その存在感は日々の雑念など考えることも忘れさせるほど神々しいものです。
下界での猛暑も神の部屋まで届くことは許されず、気持ちの良い涼しい風と沢の音・セミの声だけが深山にこだまし、岸辺にはミズが大群落を作っていました。
登山道周辺
登山道の脇でも樹齢200年ほどのブナ林を見ることが出来ます。
吊り橋
周囲の景色に溶け込んでいるきれいな吊り橋が2箇所あり、設計者のセンスが伺ます。
岩と沢とミズ
ゴツゴツした岩肌と清流とミズの緑は、どこで立ち止まっても絵になります。
ミズ
ミズの採取時期は山菜の中で1番長く、夏の終わりまで皮をむけば美味しく食べることこができます。
ミズの正式名称は「ウワバミソウ」であり、秋田県人がきらいなはずはない。
取材先:神室山
お問合せ
お問合せ先 | 秋田県雄勝地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興チーム |
住所 | 〒012-0857 秋田県湯沢市千石町二丁目1番10号 |
電話番号 | 0183-73-5180 |
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