５月上旬からの露地ギクの定植に向け、ほ場の準備作業が開始されました。

こちらの農家では、排水性の改善のため耕起前にほ場の周囲に額縁排水溝を施し、さらに通気性と保水性確保のため全層心土破砕機「カットブレーカー」を施工し、筋状に心土を破砕しています。

露地ギクの定植前の苗の様子です。

順調に生育が進んでいます。

平鹿地域では、５月初旬をピークに露地ギクの定植が行われました。

近寄って確認したところ、しっかり定植されています。

これまでは定植７～１０日後に摘心して側枝を発生させていましたが、最近は定植前のプラグトレー内であらかじめ摘心しておき、その後定植する技術が広まっております。

そのため、従来より側枝発生のタイミングが早まり、順調に生長しています。

輪ギクの「精菱（せいびし）」は、順調に生育してます。

菊は、日照時間が短くなると開花する性質があります。

そこで、花芽ができる前に電球を点灯し、人工的に日照時間を長くしたり、あるタイミングで消灯したりすることによって、開花時期を調節することができます。

この技術を駆使して、８月のお盆需要期に合わせて出荷できるよう栽培されています。

余分な側枝を除去して１株あたり４～５本仕立てにし、側枝の充実を図ります。

部会員が一同に会して、若手会員のほ場を視察し、現地研修会を行いました。ベテラン生産者からの指導を仰ぎ、情報交換や技術研鑽に努めています。

草丈も順調に伸長し、生育の良いほ場では100cm近くになっています。

近寄ってみたところ、蕾が確認できました。

ここから開花までおよそ１か月弱です。

毎年この時期になると、キク栽培の熟達者で構成されるキク部会役員が全戸を巡回し、需要期開花の早晩を見極め、生産者に指導しています。

ＪＡ職員も同行して得られた情報を関係市場に伝達し、有利販売に結びつけています。

本年も高品質な輪ギクが生産できました。

いよいよ出荷となります。

出荷盛期を迎えつつある作業場の様子です。

水上げ、等級選別、切り戻し、箱詰め、出荷と大忙しです。

需要期出荷にバッチリ間に合いました。

ほ場によっては収穫終了を迎えました。

まだまだこれからの出荷をひかえているほ場もあります。

高品質なキクの出荷は盆前まで続きます。