
伝統野菜「仙北丸なす」特集(仙北地域)
目次
(1)あきたの伝統野菜「仙北丸なす」とは
「あきたの伝統野菜」とは
「あきたの伝統野菜」とは、地名や人名、形状や栽培方法を冠した野菜であり、品種の特徴だけではなく、気象や土地条件、栽培技術などによってその土地固有の味として伝えられてきたものです。
しかしながら、その多くは、栽培が容易で収穫量が多い改良品種に押されて、徐々に生産者が少なくなっています。
今回は、希少な「あきたの伝統野菜」の一つである「仙北丸なす」についてご紹介します!
「仙北丸なす」とは

「仙北丸なす」は、仙北地域で活動している、『神岡あった会』の会員が漬物加工用として栽培を始めたものであり、現在では会員5名で生産を続けています。
スーパー等で見かける一般的ななすとは違って丸い形をしており、漬物用として小さい状態で収穫されます。
(2)栽培の様子
仙北丸なすの苗

仙北丸なすは、『神岡あった会』の会員が育苗した苗を各会員で栽培しています。現在は、会全体で約640株ほどの苗が栽培されてます。
なすの苗は、茎も葉脈(ようみゃく)もなすの実のような紫色をしているものが多いです。
定植作業

5月入り、定植作業が行われました。
今年は種をまくのが遅くなったため、若い苗を定植しています。
なすの栽培は、定植から収穫まで手作業が多い品目であり、苗は一株ずつ丁寧に手作業で植えていきます。
定植後の様子

定植された苗はこれからすくすくと育っていき、本格的な出荷開始は2か月後の7月中旬頃を見込んでいます。
(3)「仙北丸なす」収穫中!
「仙北丸なす」が収穫を迎えました
7月に入り、「仙北丸なす」が収穫期を迎えています。名前のとおり丸い形が特徴で、艶がある様はまるで宝石のようです。
収穫された丸なすは大小様々であり、大きいものは生鮮用として販売され、小さいものは漬物用として販売されます。

11月に入っても収穫が続いています

11月に入り、収穫量は落ち着いてきていますが、まだまだ収穫は続いています。
収穫は終盤ですが、秋はなすがおいしくなる時期ですので、見かけたら手に取ってみてください。
収穫作業の様子

「仙北丸なす」の収穫作業風景です。収穫作業はひとつひとつ丁寧に手作業で行われています。
(4)「仙北丸なす」のおいしい食べ方とは
「仙北丸なす」のおいしい食べ方をご紹介します!
「仙北丸なす」は果皮と果肉がしっかりしているため、煮崩れが心配な煮物や蒸し、炒め物、みそ汁など様々な方法で楽しむことができます。
中でもイチ押しは玄米と麹で漬ける「ふかし漬け」で、歯ごたえ抜群の食感と塩味がご飯のお供にも、お酒の肴にもぴったりです。
「仙北丸なす」のふかし漬け

JA秋田おばこが経営する直売所「しゅしゅえっとまるしぇ(大仙市花館)」では、加工前の「仙北丸なす」と漬物のプロ『神岡あった会』の会員が漬けた加工品の両方を購入することができます(7~11月頃まで)。ぜひお手に取って仙北地域の伝統の味をお試しください!
お問合せ先
お問合せ先 | 秋田県仙北地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興チーム |
住所 | 〒014-0062 秋田県大仙市上栄町13番62号 |
電話番号 | 0187-63-6111 |
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