雄勝地域の「ちょろぎ栽培」
「ちょろぎ」は中国華南地方が原産のシソ科宿根草作物で地下茎の先を収穫します。「長老喜」、「千代呂木」といった縁起のよい字があてられ、梅酢やシソ酢に漬けられた赤い色が定番です。サクサクとした歯触りが特徴的で、長寿にいわれのある正月料理として親しまれています。
湯沢市では、中山間地域の農家所得向上の一環として、特に皆瀬地区でかつて盛んであった「ちょろぎ」の作付け拡大に取り組んでいます。一方で「ちょろぎ」の栽培方法は確立されておらず、立ち枯れ症状による枯死株の改善と、収穫作業が手作業なため労力がかかるといった課題を抱えています。
こうした課題への対応として、栽培暦の作成に加え、地元の高校の協力を得て実施する茎頂培養によるウイルスフリー苗の利用試験や、メーカーと共同開発した収穫機の導入による収穫労力の軽減等、産地化へ向けた体制整備と普及活動が進められています。
第1回 生育が進んでいます!
生育が進んでいます
6月6日
定植の苗が、すくすくと生長しています。盛期には黒マルチが見えなくなるほど繁茂します。
開花の様子
開花盛期を迎えています。
薄い紫色が鮮やかで見る人を幸せな気分にしてくれます。ちなみに花言葉は「楽しい人生」です。
第2回 収穫作業が始まりました!
収穫期の皆瀬地区!
標高400m前後の高地で栽培される「ちょろぎ」は、毎年11月下旬に収穫を迎えます。
積雪まで時間との勝負になります。
いよいよ収穫を迎えます!
収穫前の準備作業の様子です。
手際よくマルチと茎葉を除いていきます。収穫部分の茎がいよいよ姿を現します。
ザクザクと出てきます!
茎の先端部分にある塊茎が収穫部分です。
秋に蓄えられた養分が、一つ一つに凝縮しています。
地元高校との共同作業!
ウイルスフリー種苗を提供していただいた増田高校の生徒たち。
生産者と交流しながら収穫を行っています。地元高校も地域の活性化に向けて一役かっています。
機械化実証試験!
ジャガイモの堀取り機を改良した収穫機械です。作業の省力化が期待されます。
今年も豊作です!
バケツ一杯に収穫された「ちょろぎ」。
まきの多いものほど商品価値が高くなります。
第3回 出荷時期を迎えています!
洗浄された真っ白な「ちょろぎ」です!
「ちょろぎ」は鮮度が低下すると黒ずんできます。
収穫後は手早く洗浄し、地元加工業者に出荷されます。
加工品の定番「ちょろぎ」の梅酢漬け!
梅酢で鮮やかに漬けられた「ちょろぎ」。シャキシャキとした食感と程良い甘酸っぱさが特徴です。
長寿の縁起物として正月料理に欠かせない一品です。
湯沢市産ちょろぎを販売しています!
いぶりがっこ本舗「雄勝野きむらや」にてお買い求めいただけます。 TEL:0183-52-3650
※加工品のみ販売を行っています。
お問合せ
お問合せ先 | 秋田県雄勝地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興班 |
住所 | 〒012-0857 秋田県湯沢市千石町二丁目1番10号 |
電話番号 | 0183-73-5180 |
FAX番号 | 0183-72-6897 |
取材協力:湯沢市ちょろぎ産地化研究会 佐藤喜栄治 氏