調理用トマトの栽培の様子と商品化への取り組み 平鹿地域:横手市大雄
- 横手市は県内有数のトマト産地ですが、新たな振興作物として、平成19年から調理用トマト「シシリアンルージュ」への取り組みがすすめられています。
- 平成21年度の栽培面積は約110a、栽培戸数は約50戸です。収穫は6月に始まり8月に最盛期を迎え、11月まで続きます。収穫されたトマトは首都圏の青果物卸売市場へ出荷されるほか、市内のスーパーや飲食店等でも販売、活用されています。
第1回 定植直後の調理用トマト「シシリアンルージュ」
定植後のシシリアンルージュ
今回取材させていただいた圃場では、6月1日から3日にかけて定植が行われました。
こちらはハウスに定植された「シシリアンルージュ」の様子です。
露地にも定植されました。
順調に活着するよう、ハウス、露地ともにきめ細かい水管理が続けられています。
シシリアンルージュの花
トマトはこのように黄色い可憐な花を咲かせます。
「シシリアンルージュ」とは??
イタリア・シシリア島で育種開発された品種で、果肉が厚く、水分が少ないため、加熱調理に適しています。大きさはミニトマトとミディトマトの中間くらいで、果形は縦長です。
第2回 調理用トマト「シシリアンルージュ」収穫が始まっています
収穫期を迎えたばかりのシシリアンルージュの様子(7月17日撮影)
今回取材させて頂いた戸巻さんのハウスでは、7月15日から収穫が始まりました。
収穫期の果実の様子(7月17日撮影)
赤く色付いた果実が朝の光を受けて輝いていました。
今年は日照が少なめで、赤くなるまで時間がかかったとのことですが、品質は良好です。
収穫作業の様子(7月17日撮影)
シシリアンルージュは、強くゆすったり、何かが接触したりすると果実がへたの部分からポロリと落ちてしまうため、“そ~っ”とやさしく、気を遣いながら収穫します。
パック詰めされたシシリアンルージュ(7月17日撮影)
シシリアンルージュはこのようなパックに入って店頭に並びます。
1パック300g入りです。
シシリアンルージュのおいしい食べ方
甘みと酸味のバランスが良く、生で食べても十分おいしいのですが、加熱することでさらに旨味が増します。また、果肉、繊維部分が多く、ゼリー部分が少ない(全体として水分が少ない)ため、調理時間も少なくすみます。是非、煮込みやロースト等、加熱調理して食べてみて下さい。
取材協力:横手市大雄 戸巻透さん
第3回 シシリアンルージュのピューレジュース
JA秋田ふるさと 増田町ジュース加工所(7月23日撮影)
トマトピューレジュース作りが行われたJA秋田ふるさとの増田町ジュース加工所です。
シシリアンルージュを加熱(7月23日撮影)
新鮮なシシリアンルージュを大鍋で煮ます。
“あく”取り(7月23日撮影)
煮ている間、丁寧にあくを取り除きます。
種や皮の除去(7月23日撮影)
あくがなくなるまで十分に煮た後、種や皮を取り除きます。
パック詰め(7月23日撮影)
殺菌処理した後、パックに詰めます。
完成した「ピューレジュース」(7月23日撮影)
完成した商品「ピューレジュース」です。JAの販売店などで購入できます。
「ピューレジュース」の味わい方
「ピューレジュース」はイタリアントマトソースの材料として使用するのはもちろん、ストレートジュースとしても味わうことができる贅沢な逸品です。
取材協力:JA秋田ふるさと増田町ジュース加工所、横手市産業経済部マーケティング推進課
第4回 とまと大福シシリアンルージュデビュー!
とまと大福(10月6日撮影)
シシリアンルージュを贅沢に使ったスイーツ「とまと大福」がデビューしました。
和とイタリアンの融合(10月6日撮影)
真ん中にシシリアンルージュのジャム、シシリアンルージュのピューレジュースを練り込んだ餡、それらを包む餅の三層構造の大福です。
木村屋にて、お買い求めできます(10月6日撮影)
横手市大町の老舗「木村屋」さんでどうぞ。
のぼりが目印(10月6日撮影)
お店の前の「とまと大福」のぼりが目印です。
JAふるさと安心畑(10月6日撮影)
ピューレジュースは、イオン横手南店内のインショップ「JA秋田ふるさと安心畑」、もしくは平鹿総合病院内の安心畑でお買い求めになれます。
シシリアンルージュのおいしさが詰まってます
「とまと大福」は食のまち横手が生んだ、新しい味覚のかわいい大福です。横手育ちのコクうまトマト、シシリアンルージュのおいしたが詰まった、甘みと酸味が絡み合う、新しい味覚のハーモニーを、ぜひ味わってみてください。
取材協力:木村屋、横手市産業経済部マーケティング推進課
お問合せ
お問合せ先 | 秋田県平鹿地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興班 |
住所 | 〒013-8502 秋田県横手市旭川一丁目3番41号 |
電話番号 | 0182-32-9501 |
FAX番号 | 0182-33-2352 |