農業 にかほ市

にかほ市中三地地区は南に鳥海山、西に日本海をのぞみ、平坦で冬期の降雪が少なく、温暖な地域です。このような気象条件を活かして、平成11年頃から露地ギクの栽培が始まり、由利地域の中でキク栽培が最も盛んな地域となっています。

こうした中、県の園芸メガ団地整備事業を活用し、JAが事業実施主体となりキクの大規模団地を整備し、1団地として1億円の販売額を目指しています。

事業では収穫調整作業舎の建設やブームスプレーヤー等の大型機械の導入を行います。これにより、既存生産者の規模拡大の推進だけでなく、農外就農者であっても投資が少ないことから、計画では8経営体のうち新たに4名、1法人が取り組む予定になっています。

第1回 露地ギクの栽培を開始!

JA菊種苗供給センター

平成25年12月に完成したJA菊種苗供給センター。産地拡大の核となる施設として期待されています。

育苗(採穂)

前年秋に植え付けた親株から手作業で採穂作業が行われます。

採穂とは

親株から苗にするためのわき芽を5~6㎝の長さで折り取る作業

育苗(挿し芽)

採穂した茎を用土に挿し芽を行います。挿し芽後は2週間~3週間育苗します。

定植準備

施肥、畦立て、マルチ張りを行った後、フラワーネット、支柱を設置し、定植の準備が完了します。

フラワーネットとは

切り花を曲げないように、茎を支える格子状のネット

定植作業

盆向け品種は4月下旬~5月上旬に定植作業が行われます。

摘芯作業

定植1週間後、活着したら芯部分を小さく折り取る摘芯を行います。

活着とは

定植後、苗から伸びた根が土の中に動き出すこと

盆、彼岸の需要期に出荷できるように頑張ります!
露地ギクは盆や彼岸の需要期にしっかりと出荷できるかが産地の信頼につながります。県振興局、JA、生産者が力を合わせ、高単価が期待できる需要期内に確実に出荷できるようにほ場管理を徹底しています。

第2回 露地ギクの栽培管理~市場出荷へ!

輪ギクの摘蕾作業

輪ギクは蕾が見え始めた頃に摘蕾作業をします。この作業をすることで大輪の花になります。

摘蕾とは

数個発生する蕾を1つだけ残す作業

出荷直前、出荷目揃え会

出荷に向けて、出荷規格、切り前を生産者みんなで確認してから、出荷が始まります。

切り前とは

花蕾の開花程度のこと

蕾が色づき始め、収穫作業が始まりました

キクの蕾が色づき始めました。収穫は花が開花する前、花弁が見え始めたら始まります。

品質を揃えるための選別

収穫した花は園芸メガ団地内の作業舎にて選別作業を行います。曲がり、病害虫の有無を確認し、選花ロボットに入れます。

選花ロボットとは

下葉を掻きとり、長さを揃えて切断し、その後1本ごとに重さで選別し、10本1束に加工する機械

水揚げ、箱つめ、そして市場出荷へ

10本1束に結束された花は水揚げを行い、次の日の朝に段ボールに入れ、市場へ出荷されます。

水揚げとは

市場出荷まで切り口を水につけて萎れないようにする作業

取材協力:JA秋田しんせい 中三地地区キク生産者

お問合せ

お問合せ先秋田県由利地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興班
住所〒015-8515 秋田県由利本荘市水林366番地
電話番号0184-22-7551
FAX番号0184-22-6974

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