農業 由利本荘市 にかほ市

第1回 種籾のコーティング研修と播種作業の実演会が行われました

水稲直播(すいとうちょくは)は水田に直接種籾を播いて稲を育てる技術です。

育苗と田植えを行う普通の栽培と比べて労働時間を約3割軽減できます。

由利地域はここ数年水稲直播面積が順調に増加しており、5月10日にはメーカー5社の播種機が勢揃いして播種作業の実演会が行われました。

今回は実演会の模様を中心に種籾のコーティングと播種作業についてご紹介します。

コーティングをしています

酸素供給剤をコーティングします。
先生がお手本をみせています。

用語説明:酸素供給剤のコーティング

種籾は土中に播種されるので、そのままでは酸素が足りなくてうまく出芽しません。 直播栽培はこのコーティング技術が確立されてから普及が始まったといえます。

初めてのコーティング作業です。先生が上手にアドバイスしています。

コーティングした種籾です

均一にコーティングすることがポイントです。きれいにコーティングされています。

実演会が始まりました

水稲直播研究会会長のあいさつです。

播種機の説明です

A社の説明です。中古田植機の後ろに付けることができます。

播種作業です

B社の播種機です。播種と同時に施肥します。

C社の播種機です。トラクターの後ろに付けるタイプです。

D社の播種機です。播種と同時に施肥します。

E社の播種機です。溝も切っていきます。

用語説明:溝切り

田んぼの表面に溝を切る(掘る)ことによって、田面の排水を良くし管理を容易にします。

田んぼをすべるように播種していきます。
30a区画を30~50分で播種します。

各メーカーの播種機が揃っての作業です

各メーカーの播種機が揃っての作業は県内では(国内でも?)初めてのことです。

鳥海山が見えました

 鳥海山の麓での作業です。

取材協力:にかほ市馬場地区、由利本荘市立石地区

不耕起V溝直播が行われました

県内で主に行われている水稲直播は代掻き後に酸素供給剤をコーティングした種籾を播く湛水直播ですが、由利本荘市では新しい取り組みとして4月10日に「不耕起V溝直播(※1)」が行われました。

(※1)不耕起V溝直播
前年の収穫後に耕起・代掻きを行った圃場に溝を作り直接種籾を播きます。酸素供給剤のコーティング作業(※2)を行わないことから更なる省力化が期待され、出芽・苗立ちや鳥害などの不安定性が少ないこれから、これからの生育が注目されます。

(※2)酸素供給剤のコーティング
種籾は土中に播種されるので、湛水直播ではそのままでは酸素が足りなくてうまく出芽しません。そのために酸素供給剤をコーティングする技術が確立されています。

トラクターと播種機です(平成21年4月10日)

播種機はトラクターに付けるタイプです。

播種機を後ろから見たところです(平成21年4月10日)

この播種機は12条播きです。
播種の条間は20cmです。

種籾と肥料をセットします(平成21年4月10日)

種籾と肥料を同時に播くことで作業の省力化が図られます。

播種量は8kg/10aです。

種籾です。(平成21年4月10日)

浸種(しんしゅ)、催芽(さいが)を行わないので省力化が図られます。

浸種

種籾から芽が出るために必要な水分を吸わせること

催芽

浸種した種籾を30~32℃のお湯に入れて少しだけ芽を出させること

溝を作る作溝輪です(平成21年4月10日)

この作溝輪が回転しながら田んぼに溝を作っていきます。

播種作業を行っています(平成21年4月10日)

この田んぼは昨年の11月頃に耕起・代掻きしています。

溝に播かれた種籾と肥料です(平成21年4月10日)

この溝の深さ(5cm)と幅が鳥が種籾を食べるのを防ぎます。

播種後の水田です(平成21年4月10日)

この田んぼ(30アール)での播種作業は30分ほどでした。

取材協力:西目地区

順調に生育しています

播種してから1ヶ月経過しました(平成21年5月14日)

まだ芽が見えません。不安ですがこのまま様子を見ることにします。

芽が出てきました(平成21年5月26日)

溝の中からイネが芽を出してきました。播種から40日以上経過して心配していましたが、イネは小さいながらもしっかりと成長していました。

イネは2葉期(※)となりました(平成21年6月5日)

イネが2葉期になると、水田に水を入れる時期となります。この頃には雑草も発生していますので、除草剤を散布してから湛水を始めます。

2葉期

イネは普通12~13枚の葉を出しますが、このうち2枚目の葉が出てきた時期です。

田んぼに水を入れます。(平成21年6月10日)

除草剤の散布から5日後、いよいよ湛水開始です。ほ場の土は乾燥していたのでとても固く、水が入るとイネの緑が筋状にみえます。

イネは6葉になりました(平成21年6月24日)

湛水開始から2週間後。この頃になると、ほ場全体が緑色になってきました。水を入れてからのイネは、どんどん成長しています。

7月上旬の様子です(平成21年7月2日)

中干し(※)の時期ですが、不耕起V溝直播栽培では、基本的に中干しを行わず、湛水状態のままです。

中干し

この時期は地水温が高くなって土壌の還元が進みガスが発生するため、落水してガス抜きを行います。

7月下旬の様子です(平成21年7月23日)

普通移植のほ場と区別がつかないほどの生育となっています。

もう少しで穂が出てきます(平成21年8月6日)

出穂したほ場です(平成21年9月3日)

由利地域で初めての不耕起V溝直播の取り組みです。
刈り取り作業や収量調査も掲載していく予定です。

取材協力:西目地区

お問合せ

お問合せ先秋田県由利地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興チーム
住所〒015-8515 秋田県由利本荘市水林366番地
電話番号0184-22-7551
FAX番号0184-22-6974

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