森づくり税事業を活用した森林保全活動
森づくり税事業を活用したNPO法人森の王国サルパが、平成23年5月22日(日)に増田町狙半内上畑地区で増田婦人会を招き、春の森林を散策、山菜採り講座、きのこの植菌を行いました。
今回の活動は、県民参加の森林づくりを推進するボランティアの活動を支援する「森林ボランティア活動支援事業」を活用しています。
NPO法人森の王国サルパは、釣りキチ三平の作者 矢口高雄先生の故郷でもある豊かな山々に囲まれた増田町狙半内を中心に、地域の活性化や森林資源の有効活用、伝承されるべき巧みの継承を目指して活動しています。
自然体験教室やクラフト体験教室、伝承の技体験教室などの体験プログラムを開催したり、同地区にある上畑温泉さわらびと提携し、宿泊で活動を行ったりもしています。
第1回 春の森林体験教室
開会式
雨の降る中、増田婦人会の方々が集まってくれました。
森の王国サルパの代表奥山さんから活動について説明を受けています。
ナラ枯れ講義
昨年、横手市内でも大きく広がったナラ枯れについて勉強しました。ナラ枯れの仕組みやどの地域で出ているのか等について解説してもらいました。
ナラ枯れとは
カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌により、ミズナラ等が集団的に枯損すること。本州の日本海側を中心に発生している。
雪が残る山
散策へと出かけると、5月下旬でも大きな雪の塊がありました。
山菜採り
「これは食べられるよ!」と教えてもらいながらみんな楽しく採っています。
コゴミは、このくらいの大きさで採るのがいいそうです。
山菜料理試食
サルパの方が用意してくれたおいしい山菜料理を食べました。
みんな作り方を真剣に聞きました。
植菌
植菌用ドリルで、コナラとミズナラに軽快に穴を空けていきます。
植菌とは
木片や鋸屑にきのこの菌糸を繁殖させた種を原木に植え付けること。初冬から早春に行う。
ドリルで空けた穴にマイタケとクリタケの種駒を植菌しました。
種駒とは
木片に菌を繁殖させたもの。他にシイタケ、ナメコ、ヒラタケ、キクラゲなどがある。
第2回 秋の森林体験教室①
開会式
秋田県内各地から約20人の森の案内人が集まりました。
主催者であり、自身も森の案内人である森の王国サルパの代表 奥山さんが活動について説明をしています。
ツリーハウス作製
主催者側が土台部分を事前に作製してくれたので、人が乗る部分と屋根を作ります。
ツリーハウスに登るための梯子を作ります。
土台から屋根、梯子に至るまで、頑丈なヒモで固定し、釘は一切使っていません。
だんだんできあがってきました。
念を押しますが釘は使っていません。ヒモだけです!!
ツリーハウス完成
1時間ちょっとでできました。
さすが森の案内人の方々です。
ツリーハウスからの眺めです。
眺望よし。居心地よし。自分だけの秘密基地のようです。
ハンモック
ハンモックづくりは非常に時間がかかるということで、今回は展示のみになりました。
ハンモックに揺られるその笑顔はまさに少年のようです。
森林散策
ブナの二次林を散策しました。トチの葉に似たトチバニンジンやキツツキの巣穴などを見つけるなど、森林散策を満喫しました。
二次林とは
天然林が伐採されたあと又は焼失したあとに自然に生えてきた林のこと。
森づくり税事業をご活用ください!!
この活動は県民参加の森林づくりを進める森林ボランティアの数の増加や、県民の森林づくりへの関心や理解を深めるために、植樹や育樹などの活動を行っている団体等の活動を支援しています。(森林ボランティア活動支援事業)
他にも学校等が主体となって行う森林環境学習を支援する事業(森林環境学習活動支援事業)や県民の皆さんによる様々な企画の森林づくり活動を支援する事業(県民提案事業)などがあります。
水と緑の森づくり税ホームページにアクセス
http://common.pref.akita.lg.jp/mizumidori/
詳しい内容や税事業を活用した団体の実績などを見ることができます。
取材協力:非営利特定法人 森の王国 サルパ
お問合せ
お問合せ先 | 秋田県平鹿地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興班 |
住所 | 〒013-8502 秋田県横手市旭川一丁目3番41号 |
電話番号 | 0182-32-9501 |
FAX番号 | 0182-33-2352 |