ふるさと秋田農林水産大賞の受賞者の業績を紹介します。

・令和5年度ふるさと秋田農林水産大賞(担い手部門・未来を切り拓く新規就農の部)亀山春樹 

 ※農林水産大臣賞も同時受賞!

1 経営発展の経過

●平成9年

 北秋田市生まれで、幼少期から祖父の農作業を手伝うなど農業に触れあってきた。

●平成26年~

 祖父母の農作業を本格的に手伝いながら農業の魅力に触れることで、就農への意識が高まってきた。

●平成30年

 水稲7haとやまのいも20aなどの野菜を組み合わせ、農業経営をスタートした。

 地域の若手農業者グループである北秋田地区農業近代化ゼミナールやJA秋田たかのす青年部へ参加した。

 農業近代化ゼミナールにおいては「株稲栽培に取り組んで」と題したプロジェクト活動を実施し、ウィンターフォーラムにて成果発表を行った。

●令和2年~

 自身の農業経営が軌道に乗るに連れ、周囲からの作業依頼が殺到し、年々水稲や畑作の作付面積が拡大していった。

●令和5年

 経営規模の拡大に伴い、雇用環境を整える必要を感じ、自身が代表となる農業法人「合同会社 穐(あき)」を設立した。

 「穐」には植物が実るという意味もあり、自分の名字である「亀」も含まれることから引用した。

 北秋田地区農業近代化ゼミナールの会長に就任し、地域の若手農業者の手本となる営農を展開している。

法人化に向けた専門家との打合せ

2 経営内容

(1)「合同会社 穐」の設立

 経営理念として「優れた技術、情報を積極的に取り入れ生産性と持続性の向上に努める」「地域の環境保全と産業の発展に貢献できる会社を目指す」を掲げ、農作業の受託や農地の借り受けなど、地域農業の担い手として活躍している。

 構成員は自身と兄の2名であり、昇給制度を導入するなど、法人としての体制整備を進めている。

(2)水稲をメインとした経営

 水稲が経営の中心であり、地元JAのみならず関東圏の企業と栽培契約を結ぶなど、所得向上に向けた取組を行っているほか、畑作物として大豆やそば、やまのいも等の作付けを行っている。

(3)経営の現状

3 消費者や実需者等ニーズに対応した取組

(1)水稲の販路拡大に向けた契約栽培の実践

 主食用米を地元JAに出荷する一方で、業務用米については独自の販路を開拓し、卸会社との栽培契約を締結するなど、安定収入を得ている。

 品種は、取引先から指定された「つきあかり」で、北秋田市内での栽培事例がなかったことから、自ら試行錯誤の上管理技術を確立することにより安定生産を実現している。

指定品種「つきあかり」のほ場

4 技術紹介

(1)水稲

 高齢化が進む中、地域の若い担い手として期待されており、水稲の受託面積が年々拡大している。

 水稲の大規模経営化に向けては、育苗箱施肥技術を実践し、GPSを活用して代かき等の機械作業を行うなど、スマート技術を積極的に導入しており、省力化と高精度化を実現している。

 また、栽培技術も高く、令和3年度の種苗交換会では、初出品ながら3等賞を獲得している。

GPSアシストと連動した代かき作業

(2)畑作物(そば、大豆)

 水稲との輪作作物として、そばや大豆の栽培に取り組んでおり、大豆の畝立て狭畝栽培や、そばの裏作における緑肥の導入など、増収に向けた技術を積極的に取り入れている。

そばとヘアリーベッチの導入検証

(3)露地野菜(やまのいもなど)

 家族の経営を継承し、就農当初からやまのいもの栽培に取り組み、令和4年度の単収は、JA秋田たかのすやまのいも部会で2位の好成績を収めた。

5 その他特記事項

(1)地域貢献活動への参画

 地元のJA秋田たかのす青年部に所属し、伝統行事に積極的に参加するなど、自身の経営のみならず、地域の農村振興にも大きく貢献している。

 毎冬その年の豊作を祈願して開催される作況占いでは、「雪中田植え」と「雪中稲刈り」の大役を担い、地域のPRにもつながっている。

(2)北秋田地区農業近代化ゼミナール会長に就任

 令和5年度から北秋田地区農業近代化ゼミナールの会長に就任した。

 各種イベントへの参加や研修会の開催など、若手農業者のリーダーとして活躍している。

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