表彰 鹿角市 担い手 農業

農事組合法人鏡田ファーミングの取組をご紹介します!

農事組合法人鏡田ファーミングは、平成19年の基盤整備完了を契機に設立した「鏡田集落営農組合」が母体となっています。平成24年に、水稲と枝豆を中心とした土地利用型農業の確立を目指して法人化し、現在の組織へと発展しました。

これまで、担い手だけでなく、非農家の集落住民も雇用するなど、集落活性化に向けた生産体制の確立に取り組んでいます。園芸部門では、えだまめのほか、にんじんやだいこんなど様々な品目に取り組んでおり、緻密な年間スケジュールを立てて栽培しています。

また、法人内に設立された「女性部」が主体となって、漬物やジュースなどの野菜加工品の製造・販売に取り組んでおり、当法人の呼びかけをきっかけに「鹿角法人連携推進協議会」が発足し、介護老人保健施設への食材供給や首都圏への販促活動を実施しています。

こうした様々な取組の功績により、平成29年には「あきたふるさと秋田農林水産大賞」の担い手部門で大賞を受賞しました。

今回の連載では、複数品目に取り組んでいる園芸部門の取組をご紹介していきます!

目次

第1回 えだまめの収穫までを取材しました!

第2回 にんじんの栽培の様子をご紹介します!

第3回 だいこんの加工作業の様子も取材しました!

第1回 えだまめの収穫までを取材しました!

種まき作業の様子

5月上旬から6月下旬にかけて、種まき作業が行われ、今年は6品種のえだまめが作付されました。

種まき作業後のほ場の様子です。

7月下旬からの収穫に向け、大切に育てていきます。

生育の様子

7月の様子です。

はじめは生育が伸び悩んでいましたが、徐々に実が大きくなってきました。

収穫まであと少しです。

収穫作業の様子

8月のほ場の様子です。

今年は7月下旬以降、好天が続いたため、計画より1週早いスケジュールで収穫が進められました。

こちらは8月のお盆頃に収穫する「湯あがり娘」という品種で、後を引く甘さと味の濃さが特徴です。

9月上旬には「つきみ娘」、9月中下旬には県オリジナル品種「あきたほのか」の収穫が続きます。

この3品種は特に人気がある主力品種です。

収穫作業は朝の5時~7時に行われ、その後8時~16時にかけて選別作業が行われます。

1日の作業で、およそ40箱(1箱当たり10kg)のえだまめが収穫・選別されます。

選別後は主に青果卸を通じて県内のスーパーで販売されるほか、鏡田ファーミングのハウスのすぐそばで直売もされています。

直売所では採れたてのおいしいえだまめが購入でき、地元住民をはじめ多くの方から好評を得ています。

第2回 にんじんの栽培の様子をご紹介します!

にんじんの種まきや生育の様子をご紹介します!

7月末~8月上旬にかけて、えだまめの収穫作業と並行しながら、にんじんの種まき作業が行われました。

作付されているのは、「向陽二号」という品種です。

8月中旬、徐々に発芽し始めてきました。

この後、10月上旬まで畑で大切に育てていきます。

秋の収穫開始!

夏の猛暑や干ばつにも負けず、順調に生育を続け、10月上旬、いよいよ秋の収穫が開始されました。

収穫シーズンに入ると、毎日8時半から15時頃にかけて、収穫と選別・梱包作業が行われます。

令和5年は発芽や生育状況が良く、例年に比べて収量、品質ともに良好で、10月上旬から約1か月ほど秋の収穫が行われました。

秋に穫らなかった分は、春先の雪下にんじん用として、そのまま栽培が続けられます。

冬の畑にお邪魔しました

1月の畑の様子です。

秋に収穫しなかったにんじんが、そのまま雪の下で眠っています。

3月頃まで越冬させ、その後、雪下にんじんとして収穫されます。

試し堀りした雪下にんじんです。雪下にんじんは青臭さが少なく、甘みが強いのが特徴です。

今冬は例年に比べて暖かいため、にんじんも例年より大きく育っている様子です。

本格的な収穫は3月以降になりますが、収穫後は県内のスーパーで販売されるほか、加工所へ出荷され、にんじんジュースとしても加工される予定です。

第3回 だいこんの加工作業の様子も取材しました!

鏡田ファーミングでは、えだまめやにんじんに加え、だいこんも栽培しています。

作付されているのは「香漬の助」(こうづけのすけ)という生漬用の品種で、これらを加工して燻りだいこん漬けやビール漬けが製造されます。

にんじんの収穫作業が終了した後、11月上旬にだいこんの収穫と燻製が行われます。

その後、11月中旬から約2か月漬け込み、1月から加工作業が開始されます。

カットやスライス作業の様子です。

法人女性部の方々の手で、1つ1つ丁寧に切っていきます。

こちらは400gほどに切った燻りだいこんです。

こちらは薄くスライスした燻りだいこんです。

カット・スライス後は、このまま1日寝かせてから真空パック詰めや煮沸作業を行い、県内のスーパーや道の駅へ順次出荷、販売されます。

おわりに

鏡田ファーミングでは、今回取材したえだまめ、にんじん、だいこんのほかにも、スイートコーンやかぼちゃも栽培しており、年間を通じた栽培や出荷、加工に取り組んでいます。

時期によっては、鏡田ファーミングのハウスのすぐそばで直売されていますので、鹿角にお越しの際はぜひお立ち寄りください!

お問合せ先

お問合せ先秋田県鹿角地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興班
住所〒018-5201 秋田県鹿角市花輪字六月田1番地
電話番号0186-23-2123
FAX番号0186-23-7069

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