鹿角地域のアカシア蜂蜜
食パンや紅茶、スイーツなど様々な食のシーンに彩りを添える食材「蜂蜜」は、古来から食用のみならず、薬用など多様な用途に活用されてきました。最近は、美容効果や疲労回復効果なども期待できるとして注目されています。
国内の蜂蜜生産量は、年間約3,000トン弱。そのうち秋田県での生産量は5パーセント程度を占め、中でも鹿角地域は県内生産量の約3割を生産する、本県の代表的な蜂蜜産地です。純粋な国産アカシア蜂蜜は生産量が少なく、貴重なものとして人気を博していますが、鹿角地域は、アカシア蜂蜜の採蜜期に他の花がほとんど咲かないことから、純粋で良質なアカシア蜂蜜を採蜜することが可能です。
こうしたアカシア蜂蜜産地ならではの≪特別な光景≫をお届けします。
第1回 採蜜シーズンに向けた準備が本格化!
養蜂場の様子
越冬地からの巣箱の移動が終わり、蜜蜂たちは採蜜地に移動するまでここで待機し、採蜜シーズンが訪れるのを待っています。
蜜蜂たちが活動開始
暖かくなりはじめ、蜜蜂たちは少しずつ活動を始めています。
蜜蜂たちの体調をチェック
採蜜シーズンに向けて、養蜂家は蜜蜂たちや巣箱の様子のチェックに余念がありません。
取材協力:鹿角養蜂協会
第2回 アカシア蜂蜜の採蜜最盛期!蜂たちが一斉にアカシアの花へ
アカシアの花が満開
アカシアの花が満開となり、街中を白く染め上げ、甘い香りを漂わせています。
「アカシア」とありますが…
国内で「アカシア蜂蜜」と表記されているものの多くは、ニセアカシアの花を蜜源としています。 これは、ニセアカシアは花から上質な蜂蜜が採れ、有用な蜜源植物である一方、アカシアは蜜量が非常に少ないためです。
本掲載記事においても、「アカシア」の表記は、ニセアカシアを指します。
飛び交う蜜蜂たち
巣箱から花へ、花から巣箱へ、蜂たちがひっきりなしに飛び交っています。
取材協力:鹿角蜂園 沢田 一春氏
第3回 最大のイベント!蜂蜜しぼり
巣箱には蜂蜜がたっぷり!
六角形の各巣房(巣内の小部屋)が蜂蜜で満たされ、きらきらと輝いています。白い蜜蓋(みつぶた)を削ぎ落とし、採蜜作業に移ります。
「蜜蓋(みつぶた)」とは
巣穴の開口部に被せられた、蜜蝋からなる蓋のことをいいます。
蜜蓋は、蜂蜜を貯蔵するために蜜蜂が作るもので、蜂蜜が完成したサインでもあります。巣の3分の1程度が蜜蓋で覆われた状態が採蜜のベストタイミングとされています。
採蜜作業中です
遠心分離機を使い、巣から蜂蜜を取り出します。完成までもうすぐです!
できたての蜂蜜
できたての蜂蜜です。取り出された蜂蜜は瓶詰めされ、天然蜂蜜として出荷されます。ぜひ一度、お試しください!
取材協力:鹿角蜂園 沢田 一春氏
お問合せ先
お問合せ先 | 秋田県鹿角地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興チーム |
住所 | 〒018-5201 秋田県鹿角市花輪字六月田1番地 |
電話番号 | 0186-23-2123 |
FAX番号 | 0186-23-7069 |