北秋田地域の「にんにく栽培」
料理の味わいの幅を広げる「にんにく」。調味料として万能であるとともに、風邪予防や疲労回復、免疫力向上などの効能がある野菜としても知られています。
北秋田地域振興局管内では現在、法人4戸と個人2戸が栽培に取り組んでいます。経営体数としては少ないものの、約19haの作付があり、高い糖度などが特徴の「白玉王」という品種を主に栽培しています。
今年6月には、同管内の法人が中心となって、にんにくの産地化を目指す全県的な組織「秋田県にんにく生産者協議会」が設立されました。
本県のにんにく生産量を、将来的には全国第2位まで押し上げることを目標に掲げ、生産者と関係機関が一丸となって栽培技術の向上や販路拡大に取り組んでいます。
そんなにんにく栽培の作業風景をご紹介します!
第1回 収穫期を迎えました!
ほ場の様子
にんにくのほ場です。茎や葉が3~5割程度枯れた時期が収穫の目安ですが、必ず試し掘りをしてからその可否を判断します。
収穫作業の様子
昨年植付したにんにくを収穫している様子です。栽培規模が大きい場合は、機械で収穫するのが一般的です。
収穫適期が6月下旬から7月上旬と短いため、天気の良い日に一斉に収穫します。
収穫されたにんにく
お尻部分が水平からやや引っ込んでいるものが収穫に適したにんにくです。
乾燥作業の様子
収穫した後は、腐敗を防ぐために乾燥させます。
栽培規模が大きい場合は、乾燥機を使った強制乾燥が一般的です。
第2回 今年の植付が始まりました!
種の準備作業
9月に入り、来年収穫するにんにくの種の準備が始まりました。種の準備はできるだけ植付直前に行います。
手作業でりん茎からりん片を取り出します。
りん茎とは
にんにくの球そのもの
りん片とは
にんにくの種となる部分
ほ場の様子
種の準備ができたら、いよいよ植付作業が始まります。
植付作業の様子
植付方法は手植えと機械の2種類あります。
こちらは機械による植付作業の様子です。
手作業による植付の様子です。とても根気がいります。
手で一つ一つ丁寧に植え付けしています。
第3回 来年の収穫に向けて
ほ場の様子
植付の2~3週間後から、にんにくの芽が出始めました(10月上旬撮影)。
にんにくの芽
にんにくの芽は、最初はこんな形をしています(10月上旬撮影)。
徐々に葉数が増えてきました(11月下旬撮影)。
葉数は積雪前に3~4枚を確保します。うまく芽が出ていない株があれば、手作業で出してあげます。
越冬期間に突入
今年の作業はこれにて終了!冬の間は土の中でじっくり糖分を溜め込みます。今から来年の収穫が待ち遠しいですね。
北秋田のにんにくを食べてみよう!
北秋田で栽培されたにんにくは、県内外のスーパーや直売所等で販売されています。
また、北秋田管内の法人のなかには、黒にんにくを販売しているところもあります。黒にんにくは、生にんにくを熟成させてにんにく本来の独特なにおいを和らげ、美容と健康に効果的な栄養素をたっぷりと含んだ食材です。
店頭で見かけた際は、ぜひ一度、白にんにくと黒にんにくをお買い求めください。
お問合せ先
お問合せ先 | 秋田県北秋田地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興チーム |
住所 | 〒018-3393 秋田県北秋田市鷹巣字東中岱76-1 |
電話番号 | 0186-62-3950 |
FAX番号 | 0186-63-0705 |