そばはっと
技術提供者:成田リヨ/市町村名:鹿角市
「ばっと」は南部では法度という言葉の意味で、昔麺類は贅沢な食品として一時御法度になったので、常民達がそれを免れるために、麺状の形を変えて食べた当時のなごり名のようです。
岩手二戸地方に「ばっと」と名の付く各種のそばの調理法があります。
材料および分量
そば
そば粉 | 300g |
うち粉 | 少々 |
熱湯 | 100~120cc |
水 | 約70cc |
塩 | 小さじ1 |
長芋 | 100g(つなぎ用) |
だし汁
水 | 7カップ |
煮干 | 50g |
だし昆布 | 少々 |
酒 | 少々 |
醤油 | 少々 |
具
ごぼう、人参、里芋、葱、きのこ それぞれ適量
作り方
- そば粉に熱湯を入れ、箸でかき混ぜて、だまにならないようにほぐす。
- 70ccの水に長芋のとろろと塩を入れて1)に混ぜて、手につかなくなるまでこねる。
- 2にうち粉をしながら綿棒で3ミリ位の厚さに伸ばし、20cm幅にたたむ。
- 普通のソバより太めに切りそろえておく(きしめん風)。
- たっぷりのお湯でゆでて、冷水でぬめりをとる。
- 煮干、昆布でだしをとり、具を入れて煮て味付けし、茹でた「そば」を入れ、少し煮込む。
調理のコツ
- 普通の手打ちソバの作り方と同じだが、少し位切れても太くても煮込むのでよい。
- うすめに伸ばして幅を広くした方がおいしい。
- 昔の人は、作りたてをゆでないで、具入りのだし汁に入れて煮込み、どろりとさせていたが、この方が体が温まるということであった。