
JA秋田おばこの「ケイトウ」特集(仙北地域)
目次
(1)「ケイトウ」とは

「ケイトウ」はヒユ科の一年草で、アジアやアフリカの熱帯原産作物です。生育には、強い日照とやや高めの温度を必要とし、日本の高温多湿な夏でも栽培しやすいのが特徴です。そのため、近年の高温環境下においても需要期に合いやすい花です。また、肥料吸収力が高い品目であるため少量の肥料で栽培でき、肥沃な土壌の場合は無肥料でも栽培できます。
花の形は名前のとおり鶏の頭のような形をしているトサカ系や、花房が球状をした久留米系、柔らかい羽毛状の羽毛系などの種類があります。花の色は赤やピンク、オレンジ、黄色、緑などがあります。
用途はお盆・お彼岸の仏花の他、鑑賞期間が長い特徴を活かした花束・アレンジメント、乾燥しても色褪せにくいことからドライフラワーとしても使用されています。
切り花以外にも花壇や鉢植えに使用されているため、見たことがある方も多いかもしれません。
今回はJA秋田おばこで栽培されている「ケイトウ」をご紹介します!
(2)産地の概要
生産部会と出荷状況
JA秋田おばこのケイトウ部会には、22名の生産者が所属しています(R7.10月現在)。ケイトウは切り花として盆や秋彼岸の需要期向けに栽培しており、地元のほか、首都圏などの市場へ出荷しています。
JA秋田おばこのR6年度の出荷本数は県内一の約317千本であり、県内のケイトウ生産を牽引しています。
主に生産されている種類

久留米系ケイトウ
花がコロンとした球形をしています。
管内の中で最も多く生産されている種類で、「サカタプライド」などがあります。

ボンベイ系ケイトウ
やや平たい扇のような形をしています。
管内では少数派の種類です。
「雅」や「アクトベルデ」がボンベイ系にあたります。
| 主な色や品種 | 赤:「サカタプライド」「麗炎」 ピンク:「久留米ローズ」「ローズクイーン」「プリンスローズ」「雅」 オレンジ:「オレンジクイーン」「オレンジクイーンインプ」 黄色:「イエロークイーン」 緑:「アクトベルデ」 |
| 出荷時期 | 7月下旬から9月下旬 *一部の品種は10月下旬まで |
部会の活動

JA秋田おばこのケイトウ部会では栽培講習会や現地巡回を行い、生産技術の向上を図っています。
写真は現地巡回の様子です。
(3)栽培について
育苗

盆出荷の播種時期は4月中旬から5月上旬、彼岸出荷の播種時期は6月下旬から7月中旬です。
盆や彼岸の需要期に確実に出荷できるように、品種や地域ごとに播種日を決めています。

ケイトウの発芽適温は25℃です。
適温に近づけるために盆出荷用はハウス内にトンネルを作り、その中で育苗します。

播種から発芽するまでの期間は盆出荷で1週間、彼岸出荷で2~3日ほどです。この期間は絶対に乾燥させないように水管理をします。
定植

定植時期は盆出荷が5月中旬から6月上旬、彼岸出荷が7月上旬から中旬です。
1つの植穴に苗を複数本定植します。
苗が乾燥するのを防ぐために定植前後にはかん水します。
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盆出荷の定植時期は温度が確保しにくいため、トンネル被覆して、生育適温を保っています。
トンネル被覆は6月20日頃まで行います。
栽培管理

定植後の主な栽培管理はフラワーネット上げと病害虫防除です。
切り花は花だけでなく、草姿や葉も商品で、茎の曲がりや病害虫の被害は品質に関わります。そのため、茎が曲がらないように草丈の伸長に合わせてフラワーネットを早めに上げていきます。防除は病気や害虫の発生に合わせて定期的に行います。
これらの作業を適期に実施することで高品質なケイトウが生産されます。

フラワーネットとは
写真のオレンジ色のマス目状のものがフラワーネットです。
植物の生長にあわせて引き上げ、茎が曲がらないように支えるための農業資材です。

7月の上旬になると生長点に蕾が現れてきます。
この蕾が徐々に生長し大きくなると出荷となります。
(4)収穫・出荷について
収穫

草丈が伸び、茎が硬く、規格に合った大きさまで花が生長したら収穫時期です。収穫は盆出荷は7月末から、彼岸出荷は9月頭から始まります。
花の大きさや茎の太さ、草丈等を確認し、1本1本ハサミで収穫していきます。
調製

収穫したケイトウは作業舎へ運び、水揚げ・出荷調製を行います。
調製作業では、花の大きさや切り花の長さ等を揃え、10本1束にまとめる「結束」をします。
箱詰め

箱詰めは出荷日の早朝に行います。1箱に10束を花がぶつからないように丁寧に詰めます。
箱詰め後はJAの出荷施設の予冷庫で1日保管した後、各市場へ出荷されます。
(5)生産者から

JA秋田おばこのケイトウ生産者から一言いただきました!
「部会員は少ないですが、市場からの評価を得るために日々頑張っています。今は盆や彼岸だけでなく、ハロウィンなどで、オレンジ色のケイトウなど、様々な品種が使われていますので、お見かけの際はお好きなケイトウを探してみてはいかがでしょうか?」
以上おばこで生産されているケイトウの紹介でした‼
お問合せ先
| お問合せ先 | 秋田県仙北地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興チーム |
| 住所 | 〒014-0062 秋田県大仙市上栄町13番62号 |
| 電話番号 | 0187-63-6111 |
| FAX番号 | 0187-63-6104 |