農業 横手市

横手の夏といえば「すいか」!
東西を山に囲まれた横手盆地は昼夜の気温差が大きく、すいかの栽培に適した地域です。

管内では、秋田県オリジナル品種である「あきた夏丸」シリーズを中心に栽培されており、特に小玉すいかの作付面積は、H27年~R2年の5年間で11.3haから19.4haへ大幅に増加しています。

その要因に挙げられるのが、「あきた夏丸チッチェ」。H26年にデビューした新品種です。

大玉すいかのようなシャリ感を残しつつ、手軽なサイズ感が市場で非常に高く評価され、あっという間に管内で「あきた夏丸チッチェ」が普及しました。

農家の方々は、品質の良い美味しいすいかを出荷するために、春先から懸命に作業されています。

ここでは、平鹿地域振興局の職員が生産農家の巡回・技術指導を行う中で見た生産現場の様子を紹介します!

「チッチェ」を栽培中のハウスを訪問しました!

すくすくと生長中…

管内では4月下旬から5月上旬にかけて定植が行われました。

写真は、定植後約1ヶ月経過した「あきた夏丸チッチェ」の様子です。

2回目の整枝作業が終了!

通路側に子づるの先が揃うよう、きれいに整理されています。

子づるとは??

すいかの主茎である親づるから伸びたつるのことです。整枝作業では、第1~5節目の子づるは取り除き、他の子づるを残して生長させます。

雌花に注目!

雌花も徐々に開花が進んでいます。
花の下ではすいかのもとが膨らんできました!
この先が楽しみですね!^^

前回から2週間でハウスはどうなったでしょうか??

生育は順調!!

ご覧のとおり、すいか達は青々と元気に育っています!
ハウスの両側からつる先が向き合うように栽培されています。
この時期になるとつる先が混み合ってくるため、整枝作業は行わず、摘果作業を重点的に行います。

摘果とは?

果実が小さいうちに間引いて、収穫する果実だけを残すこと。

交配作業も行います!

着果を良くするために、人工交配を行います。
花粉の発生は朝早い時間帯がもっとも盛んなので、朝9時頃までに交配作業を終わらせるようにします。
交配後は判別がつきやすいように、マーカー等で目印を付けます。

どちらが雌花??

正解は…
左が雌花、
右が雄花

順調に開花して、雌花の下のすいかのもとが大きくなっています。

果実も肥大化!

立派なすいかの姿になってきました!
肥大の差をなくすために、摘果を怠らず大きさが揃うよう管理します。
あきた夏丸チッチェは、1株から4~6個収穫されます。

収穫間近のハウスを再び訪問しました!

収穫日 近づいてます…!

果実の肥大が順調に進んでいます。
着果後15~20日が経過した時期には「玉直し」が行われます。

玉直しとは??

果実の位置を変え、果実温度の部分差をなくし、形状を整えます。
収穫5~10日前には果実を横にし、尻部の着色を図ります。

まるまると大きく育ちました!

大きい果実だと高さが20cmも!
収穫が待ち遠しいですね!^^

栽培講習会も開催!

栽培管理講習会も開催しています。

着果後の管理方法だけでなく、今後発生が予想される病害虫等の対策も勉強します。

特に梅雨時期は病害が発生しやすいため、薬剤の効果的な使用方法もレクチャーを受けます。

美味しいすいかの出荷に向けて、農家の皆さんもラストスパートです!

例年にない美味しいすいかに仕上がりました!

収穫が始まりました!

管内では、続々とすいかの収穫が始まりました。

すいかの収穫適期を判断するときは、着果日からの積算温度が目安になります。あきた夏丸チッチェは、他品種の小玉すいかより少し高めの800~900℃です。

今年度は暑い日が続いたことで収穫適期が例年よりも早まりました!

積算温度とは??

毎日の平均気温を合計した温度。

出荷待ちチッチェ

集荷場から各卸業者へ、発送準備が完了しました!

1箱には3~4果がずっしりと入っています。

西瓜出発式を開催!

7月20日は7(な)2(つ)0(まる)の日!

青空が晴れ渡って、「すいか日和」のこの日、JA秋田ふるさと雄物川集出荷所にて、西瓜出発式が行われました!

JA秋田ふるさと西瓜部会員を始めとする関係者が集まり、「おいしいすいかが生産でき、無事に消費者に届けられるように!」と、出荷期間の安全を祈願しました。

今年は日照時間が長く、例年にない甘~いすいかに仕上がっています!

「スイカダンス」を披露♪

出発式に華を添えるのは、雄物川小学校の子供たち!

自慢の「スイカダンス」を披露して参加者もみんな釘付けです。

頑張った後はすいかを試食。
美味しいすいかに子供たちも大満足の様子でした。^^

スイ怪獣も現る!?

出発式の会場には、すいかの怪獣、「スイ怪獣」も現れました!!

これは食べないとバチが当たるかもしれません・・・!

こちらも、雄物川小学校の子供たちが、工夫を凝らして仕上げた一品!
子供たちの個性が光る見事な出来映えです。

シャリ感ばっちり! 甘くて美味しい横手のすいか!
皆さんもぜひご賞味ください!

取材協力:「JA秋田ふるさと西瓜部会員」
協力ありがとうございました!!m(_ _)m

お問合せ

お問合せ先秋田県平鹿地域振興局 農林部 農業振興普及課 企画・振興班
住所〒013-8502 秋田県横手市旭川一丁目3番41号
電話番号0182-32-9501
FAX番号0182-33-2352

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