花きスマート農業技術実証

男鹿・潟上地区園芸メガ団地
(品目:キク)
秋田地域
 設立6年目を迎える男鹿・潟上地区園芸メガ団地では、約5haのほ場において、小ギクを中心としたキクの栽培が行われており、作業の省力化と需要期安定出荷体制の確立を図るため、令和元年度から2年にわたって、「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」に取り組んでいます。
 実証2年目の今年度は、各作業にかかる時間やコストを分析し、経営の面から導入効果の評価を行うことで、スマート農業技術の普及性について検証します。
 ここでは、ほ場準備から収穫・調整までのスマート農業一貫体系について、動画を交えながら情報提供します!

 ※本実証課題は、農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト(課題番号:花B01、課題名:先端技術の導入による計画的安定出荷に対応した路地小ギク大規模生産体系の実証)」(実施主体:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)の支援により実施しています。




第4回 日持ち試験を行いました

需要期のJA出荷所の様子

需要期のJA出荷所の様子
 キクの需要期には、JAの花き出荷所内は、キクが入ったダンボール箱でいっぱいになります。
 今年は、梅雨の長雨とその後の残暑で厳しい気象条件だったものの、男鹿・潟上地区園芸メガ団地では、需要期出荷に向けて電照栽培等に取り組んだ結果、概ね計画どおりの出荷ができました。



出荷調整作業後のキク

出荷調整作業後のキク
 花は、茎や葉も商品の一部であるため、花屋の店頭に並ぶまで、茎葉の品質を劣化させないことが課題です。
 また、需要期よりも前に開花した場合でも、適切に保管することで、需要期に出荷できれば、所得の確保につながります。
 そこで、収穫後の品質低下を抑制する技術の確立を目指し、鮮度保持剤や包装資材の有無などの保管条件を変えて、日持ち試験を行いました。


冷蔵庫内で保管中です

冷蔵庫内で保管中です
 条件を変えて下処理をしたキクを冷蔵庫内で保管しています。
 保管後のキクの商品性を、地元の市場内にある花の仲卸会社に評価していただきました。


保管後の品質確認

保管後の品質確認
 冷蔵庫で2週間保管後と3週間保管後に開封し、キクの状態を調査しました。
 包装資材を使用しない場合は、葉の黄化やしおれが多く見られ、品質が著しく低下していました。
 一方、包装資材を使用すると、3週間保管しても開花はやや進むものの鮮度は保持され、商品性が保たれているとの評価をいただきました。





冷蔵保管後の花束日持ち試験

冷蔵保管後の花束日持ち試験
 実際の流通では、冷蔵保管はせずに、すぐに店頭へ陳列されます。
 冷蔵保管の有無が日持ちにどう影響するかを調査するため、冷蔵で2〜3週間保管した後の小ギクを花束に加工して、市場内に陳列してもらいました。



品質調査中です

品質調査中です
 1週間陳列後及び2週間陳列後のキクの品質を評価してもらいました。8月の試験で、非常に暑い中となりましたが、1週間程度ならば店先に置いておいても問題ないとの評価をいただきました。
 また、保管前に鮮度保持剤を処理しておくことで、葉の黄化が抑えられる傾向も見られ、今後の保存期間の拡大につながる結果が得られました。





◎作業の動画はこちら



取材協力:男鹿・潟上地区園芸メガ団地利用組合
◇記事編集◇

秋田県 農林水産部 園芸振興課 果樹・花き班 太田 智
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FAX:018-860-3822
秋田県 秋田地域振興局 農林部 農業振興普及課 産地・普及班 佐々木一総
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秋田県 農林水産部 農林政策課 企画・広報班 長井 拓生
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