3.6ha区画ほ場における農業機械の自動操舵実証事業

県南:平鹿地域
(農地集積加速化基盤整備事業)
平鹿地域
 農業者の高齢化や担い手の減少に伴う労働力不足が顕在化するなど、農業を取り巻く情勢は厳しさを増しています。このような状況に対し、県では、生産性の向上を図るため、ほ場整備事業を契機とした法人化や農地集積を推進しているほか、スマート農業技術の導入を見据えた基盤整備を行うため、「スマート農業を支える基盤整備実証事業」により、今年度から、3年にわたる実証を開始しました。
 実証では、3.6haに整備されたスーパー大区画ほ場において、GNSS(全球測位衛星システム)を活用した自動操舵機能付きトラクターや直進アシスト機能付き田植機による作業の省力化・効率化を目指しています。
 また、1haのほ場と3.6haのスーパー大区画ほ場における導入効果の比較・検証を行い、今後の基盤整備のあり方を検討するとともに、他地区への啓発・普及を図っていくことにしています。
 ここでは、スーパー大区画ほ場でのスマート農業機械による作業について、動画を交えながら情報提供します!

第2回 順風満帆一直線!田植え作業を行いました

◎スーパー大区画ほ場の全景

3.6haほ場の全景
 農地集積加速化基盤整備事業により整備された縦165m、横220mの、広大な3.6ha区画のほ場です。




◎スーパー大区画ほ場の平面図

スーパー大区画ほ場の平面図
 通常は、効率的に作業を行うため、直進距離が長く、旋回の回数が少なくなるよう長辺方向で田植え作業を行いますが、今回は肥培管理の効率性や風向などを考慮し、短辺方向で作業を行います。



◎位置情報受信アンテナ


操作用タブレット
 田植機の運転席の上部には、衛星からの位置情報を受信するためのアンテナが装着されています。アンテナからの位置情報に基づいて、直進時のハンドル操作を自動化するシステムが搭載されています。  



◎自動操舵ハンドルとモニター


タブレット操作
 ハンドルは、自動操舵専用の電動ハンドルが装着されており、運転席から見て右側には、走行経路や進捗状況を確認できるモニターが設置されています。



◎苗の補給作業


タブレット操作
 実証ほの作付を行う農業法人では、高密度播種苗を導入し、使用する苗箱数を従来の約半分(12箱/10a)にしています。この技術により、一辺が165mのほ場でも、苗補給は2往復ごとに1回で済み、非常に効率的です。
●高密度播種苗とは
 育苗箱に従来よりも種もみを多く播く技術。概ね250g以上播種することにより、10a当たりの使用箱数を大幅に削減することができる。



◎自動操舵による田植え作業


 衛星からの位置情報に加え、地上からの位置補正情報も活用することで、誤差範囲2〜3cmの精度での自動操舵が可能となります。直進走行時は運転操作が不要であるため、オペレーターの作業負担が大幅に軽減されます。
 なお、旋回作業は手動での操作が必要です。



◎田植え作業の成果


田植え作業の成果
 自動操舵による田植え後のほ場です。上空から見ても、精度の高い直進作業が行われているのが確認できます。  直進精度が高いと、稲の生育ムラが小さくなり、品質の安定化につながるほか、その後の作業効率も向上します。




取材協力:(農)塚堀農事生産組合
◇記事編集◇

秋田県平鹿地域振興局 農林部 農村整備課 生産基盤第一班 三浦 英雄
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