花きスマート農業技術実証

男鹿・潟上地区園芸メガ団地
(品目:キク)
秋田地域
 設立6年目を迎える男鹿・潟上地区園芸メガ団地では、約5haのほ場において、小ギクを中心としたキクの栽培が行われており、作業の省力化と需要期安定出荷体制の確立を図るため、令和元年度から2年にわたって、「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」に取り組んでいます。
 実証2年目の今年度は、各作業にかかる時間やコストを分析し、経営の面から導入効果の評価を行うことで、スマート農業技術の普及性について検証します。
 ここでは、ほ場準備から収穫・調整までのスマート農業一貫体系について、動画を交えながら情報提供します!

 ※本実証課題は、農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト(課題番号:花B01、課題名:先端技術の導入による計画的安定出荷に対応した路地小ギク大規模生産体系の実証)」(実施主体:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)の支援により実施しています。




第2回 電照操作による開花調節の実証を
行っています

キクの生育は順調です

現在のキクほ場の様子
 この団地では、病害虫防除などの管理作業が行われています。盆に出荷する品種は、つぼみが見え始め、収穫間近です。
 今回は、需要期安定出荷に向けた、電照操作による開花調節の実証調査についてご紹介します。

●電照操作(でんしょうそうさ)とは
 キクは、一定時間以上光が当たると花芽を作らない性質があります。この性質を利用して、夜間に照明を点灯して栽培し、開花期を人為的に調節する技術のことを「電照操作」といい、露地での電照操作を「露地電照」といいます。







電照に使う耐候性赤色LED電球

電照に使う耐候性赤色LED電球
 露地電照を行う実証ほ場には、耐候性赤色LED電球が設置されています。露地では、防水性や耐久性に優れた耐候性電球を使用します。
 また、赤色LEDの波長は、他の光源よりも害虫を寄せ付けにくい特徴があります。



電照栽培中です

電照栽培中です
 夜間の点灯状況です。過去の試験結果に基づき、花芽の形成を抑制するのに最も効果的である時間帯(23時〜翌4時)に点灯しています。


計画的消灯電照栽培

計画的消灯電照栽培
 全てのキクに同じ電照操作を行うと、需要期の出荷はできても、収穫・出荷作業が集中してしまい、労働力が不足してしまいます。
 そこで、電照を終了すると花芽の形成が進む性質を利用し、ほ場やエリアごとに電照期間を変えることで、開花時期のコントロールが可能になります。この方法を「計画的消灯電照栽培」といいます。
 これによって、収穫・出荷作業を分散させ、限られた労働力でも、高品質のキクを需要期間内に効率よく出荷することができます。





調査を進めています

調査を進めています
 電照栽培に適した品種の特徴として、花芽ができるまでの期間が安定していることや、気温の影響を受けにくい(=光の有無だけで開花を調節しやすい)ことなどが挙げられます。
 このような品種の特性を把握し、電照栽培に適した品種を選定するため、品種ごとに草丈や葉数の測定、開花の進み具合の確認を行い、電照操作がキクに与える影響を調査しています。
 また、夜間には、光がムラなくキクに当たっているか調べるため、様々な地点の光の強さを測定しています。





◎作業の動画はこちら



取材協力:男鹿・潟上地区園芸メガ団地利用組合
◇記事編集◇

秋田県 農林水産部 園芸振興課 果樹・花き班 太田 智
〒010-8570 秋田県秋田市山王4丁目1−1
TEL:018-860-1804
FAX:018-860-3822
秋田県 秋田地域振興局 農林部 農業振興普及課 産地・普及班 佐々木一総
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◇ページ管理◇

秋田県 農林水産部 農林政策課 企画・広報班 長井 拓生
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