本県期待のブランド枝豆を目指す 「あきた香り五葉」
県南:平鹿地域
(横手市 山内地区)
 秋田県の伝統野菜のひとつで、かつて山内地区の地域特産であった‘山内にんじん’は、近年作付けが減少し、現在は僅かに自家用として受け継がれているまでに生産が減少している。
 国道107号線が通る山内地域では直売所による地場野菜生産が行われており、そのなかで特徴的な商品として‘山内にんじん’が消費者に評価されたことから、山内地域特産として生産を拡大しようという機運が盛り上がっている。
 そこで横手市山内地域局では、県農業試験場や平鹿地域振興局と連携して、山内地域の直売所や集落営農組織に生産復活を働きかける活動を展開している。
 この取り組みにより、伝統野菜‘山内にんじん’の栽培技術継承と生産流通量が確保されつつあり、さらに「いぶり山内にんじん」など新たな需要を開拓する加工品生産の取り組みも始まっている。

第1回 ‘山内にんじん’のたねと種まき
写真1 山内にんじんとは
 山内地域の農家が「札幌一本太ニンジン」から選抜・育種した品種で、昭和20年代始めに「山内にんじん」として認められ、昭和20〜30年代に山内を中心に盛んに作られました。
 いわゆる「長ニンジン」で、根部の長さが30cm〜40cmあり、普通のニンジンに比べ、香りが強く、固めの肉質で歯ごたえがあり、甘みがある特性をもちます。(出典:地方野菜大全/タキイ種苗株式会社出版部)



●秋田県の伝統野菜とは
 昭和30年代以前から県内で生産されていて、秋田県に由来した地名や人名がついており、現在でも種や苗があり生産物が手に入る21品目を選定している。
写真2 在来種の種を復活
 農業試験場で在来種を増殖し、本来の特性をとりもどす選抜が続けられています。これは昨年12月、農業試験場で山内地域の方々が立ち会った選抜のようすです。
 この選抜されたニンジンからたねがとられ、6月14日、山内地域局を通じて山内地域の方々に配布されました。


●在来種の種取り
 野菜が本来持っていた生命力を取り戻し、地方の食文化と結びついていた本来の味を取り戻すため、在来の固定種を自家採種によって復活する取り組みが全国各地で起きています。(野口種苗HPより)
写真3 三又地区で種まきをしました
 6月26日、三又営農生産組合では城南高校生のボランティアから種まき作業を応援してもらいました。
30センチと根が長く伸ばすため、畝を高く上げています。(石沢英夫さん)


●三又営農生産組合
 18年11月設立、水田28ha、内水稲14ha、山内にんじん、いぶりだいこん他。構成員26戸、代表石沢英夫。
山間地の高齢化過疎地域ながら、農作業のゆい復活による地区の活性化に取り組む集落営農組織である。
写真4 昔ながらの伝統的播き溝づくり
 昔からこの地域で行われていたニンジンの栽培法で、畝方向に交差する播き溝に、1溝3カ所くらいに点まきして、覆土、鎮圧します。このあと雨が降って1週間後には芽が出ます。(高橋登さん)
いつ、どこで買えるの?「山内にんじん」
 伝統野菜の「山内にんじん」は、スーパーなど市場流通しておらず、地産地消コーナーに熱心な地元小売店や農産物直売所で、期間限定、数量限定で扱っている貴重なニンジンです。

 収穫の始まる10月末から出回りだし、最盛期は11月・12月ですが、雪むろで貯蔵したものが正月明けから翌年5月頃まで生産者が限定されますが店頭に出ます。

 山内地域の農産物直売所は、国道107号線の道の駅さんない内「直売グループ農香庵(のうかあん)」と、あいのの温泉「鶴が池荘」敷地内の「あいのの温泉直売会山菜恵(さなえ)ちゃん」のふたつです。

 ふたつの直売所では出回り時期には必ず見つかると思います。店頭にない場合は、直売所に予約してとりおきしてもらいましょう。

※参考 ニンジン:野菜としての一般名称
山内にんじん:固有の品種名称

 取材協力 横手市山内地域局産業建設課 山初 さん
 記事編集  秋田県平鹿地域振興局農林部 普及指導課 就農・起業支援班 木 村 一 虎 
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